太陽光発電の災害時におけるメリット・デメリットについて解説!

公開日:2022/02/01  最終更新日:2022/02/22


近年、電気代が節約できるとして注目を集めている太陽光発電ですが、災害時にも役立つことをご存じでしょうか?災害によって、ライフラインが遮断されてしまった状況下でも、自家発電した電気を使うことが可能です。そこで今回は、太陽光発電の災害時におけるメリット・デメリットについて、詳しく解説していきたいと思います。

太陽光発電の特徴

まず、太陽光発電とはどういったものなのかを確認していきましょう。太陽光発電とは、その名の通り、太陽の光によって電気をつくり出す仕組みのことをいいます。

自家発電した電気を自家消費することで電気代の節約になり、また、地球温暖化につながるCO2を削減できるため、環境に優しいといえます。ただし、日照量によって発電量が左右されるため、悪天候の日などは充分な電力をつくり出すことができません。

太陽光発電の装置と役割

太陽光発電の装置は、いくつかの部品が集まって構成されています。代表的な部品は以下の通りです。

・太陽電池モジュール
太陽光を吸収し、エネルギーに変えるソーラーパネルを指します。

・接続箱
ソーラーパネルで発電した電気を集める役割を担っています。

・パワーコンディショナー
ソーラーパネルで発電した電気を家庭で使えるようにします。

・分電盤
電気を家に送るためのシステムです。余剰電力は、分電盤を通して電気会社に売電することが可能です。

・売電/買電メーター
電力会社が、売電/買電を管理するためのメーターです。

太陽光発電の災害時におけるメリット

太陽光発電は、太陽の光さえあれば、いつでも電気をつくり出すことができるので、災害時でも電化製品を使用することが可能です。さらに蓄電池を併用設置しておけば、日中につくられた電気を貯めておくことができ、夜間や悪天候時にも電気を使うことができます。災害時でも、太陽光発電装置が破損していなければ、発電可能なので安心といえます。

しかし、太陽光発電装置が災害の影響によって壊れてしまうことはないのでしょうか?そもそもが、屋外に設置するものなので、ある程度の強度はあると考えられる太陽光発電装置ですが、実際のところはどうなのか、災害の種類ごとに確認していきましょう。

落雷

ソーラーパネルは、絶縁材料でつくられているため、落雷が直撃することは基本的にありません。しかしながら、パワーコンディショナーは落雷の影響を受ける可能性が高く、近くに落雷した場合、破損の恐れがあります。

積雪

ソーラーパネルは、傾斜をつけて設置させるため、雪が積もりにくくなっています。万一積もったとしても、表面が強化ガラスでコーティングされているため、50cmほどの積雪であれば耐えることが可能です。また、日中に発電している時は熱が発生するため、雪が溶けやすくなります。

ひょう/あられ

ソーラーパネルの強化ガラスコーティングは、厚さが3mm以上あり、かなりの強度があります。JIS規格では、高さ1mのところから、重量227g+直径3.8cmの硬球を落としても割れない設計にするよう定められているので、ひょうや、あられで破損するということは、ほとんどないといえるでしょう。

台風

太陽光発電装置は、風速60mの風にも耐えられるよう設計されているため、通常の台風で飛ばされてしまうことはありません。しかし、他の場所から飛ばされてきたものがソーラーパネルを直撃してしまった場合には、破損してしまう可能性もあります。

塩害

配線や金属部分が発火したり、錆びたりする恐れがあるため、太陽光発電は塩害に弱いといえます。そのため、海岸から500m以内には、基本的に設置できません。ただし、最近は塩害に強い装置を取り扱っているメーカーもあり、塩害エリアでも設置可能な場合があります。

地震

ソーラーパネルは重いため、住宅の耐震性には少し影響しますが、屋根さえ破損しなければ、地震があっても問題なく使うことができます。

太陽光発電の災害時におけるデメリット

災害でライフラインが止まっても、電気を使うことができるという大きなメリットを持った太陽光発電ですが、もちろんデメリットもあります。

それは、地震などで住宅が倒壊し、ソーラーパネルが破損した場合に、2次被害が起こってしまう可能性があるということです。破損してしまったとはいえ、ソーラーパネルに太陽光が当たれば発電してしまうので、絶対に触ってはいけません。どうしても触らないといけない場合は、電気専用のゴム手袋を着用して感電しないようにしましょう。

また、パワーコンディショナーなどから漏電し、火災が発生してしまうことがあるので、注意が必要です。もし、住宅が倒壊してしまったら、ソーラーパネルにビニールシートや段ボールをかぶせ、直射日光が当たらないようにしておきましょう。

 

今回は、太陽光発電の災害時におけるメリット・デメリットについて解説しました。まず、大きなメリットとして、ライフラインが止まっても、電化製品を使用できるということがあります。また、太陽光発電装置は、強度があり災害にも影響されにくいため、安心して設置できます。しかし、住宅自体が倒壊してしまった場合には、2次災害が起こってしまう場合もあるので、対処法をしっかりと頭に入れておくことが必要です。

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