太陽光発電と蓄電池を併用する際に注意するべきポイントとは?

公開日:2022/02/01  最終更新日:2022/02/22


近年、太陽光発電でつくった電気を蓄電池に貯め、自家消費や災害時の非常用電源を確保することに注目が集まっています。そこで今回は、太陽光発電と蓄電池を併用する利点やリスクについて解説し、併用する際に気を付けたいポイントをまとめていきます。今後、太陽光発電や蓄電池を導入しようと検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

太陽光発電と蓄電池を併用する利点

太陽光発電と蓄電池を併用する利点は、大きく3つあります。それぞれの利点を詳しく確認していきましょう。

昼間つくった電気を夜も使うことができる

太陽の出ている日中につくられた電気を蓄電池に貯めておくことで、夜間も自家発電した電気を使うことができます。また、夜間だけでなく悪天候で電気がつくれないときにも使用することが可能です。自家発電した電気が無駄にならないという点で、大きな利点といえるでしょう。

電気代が節約できる

蓄電池に太陽光発電でつくった電気を貯めておくことで、効率的に自家消費できます。その結果、夜間でも電気を購入する必要がないため、節電・節約につながります。また、自家発電量が足りない場合は、電気代の安い深夜帯に電気を貯めておき、蓄電池に貯まった電気を日中に放電して使うといったことも可能です。

災害や停電に備えることができる

太陽光発電は、天候や日照量によって発電量が左右されるため、万能ではありません。そのため、非常用電源としては、充分な設備とはいえず、より確実な備えにするのであれば、蓄電池を併用する必要があります。住宅の大きさや家族の人数、ライフスタイルによって電気消費量が違いるため、ご自分にあったサイズの蓄電池を選ぶことも重要です。

ここでは目安として、冷蔵庫・扇風機・TV・パソコン・携帯電話・照明(3台)を同時に使用した場合の電気使用可能時間を蓄電池の容量ごとに記載しておきます。

・蓄電池容量5kwh:約9時間
・蓄電池容量6.5kwh:約11時間
・蓄電池容量9.8kwh:約18.5時間

太陽光発電と蓄電池を併用するリスク

太陽光発電と蓄電池を併用する利点が分かったところで、ここからはリスクについてもお話ししたいと思います。デメリットを知ることで、太陽光発電と蓄電池を併用導入するかの判断が付きやすくなりますので、しっかり確認していきましょう。

導入費用が掛かる

当然のことですが、太陽光発電のみの設置より、蓄電池も一緒に設置した方が、導入費用は高くなります。近年は、蓄電池の需要が増えてきたため、比較的安い製品も出てきているようですが、それでも工事代などを含めると、100万円以上かかる場合がほとんどのようです。

ただし、蓄電池容量や施工業者によっても金額は変わってきますので、見積もりをとって比較検討するとよいでしょう。また、蓄電池の導入には補助金が下りる可能性もあるため、経済的なメリットやコストの試算なども含めて、一度専門家に相談してみてはどうでしょうか?

設置スペースの確保が必要になる

太陽光発電と蓄電池を併用する場合、蓄電池の設置場所を確保する必要があります。一般的に、蓄電池はエアコンの室外機程度の大きさで、重さは50キロ~100キロくらいあります。

設置場所は機種によって違い、屋内設置型と屋外設置型があるので、室内・庭・ベランダなど、家のつくりに合った設置場所を選ぶとよいでしょう。長期間使用するものなので、生活動線を考慮して検討することをおすすめします。

それぞれ経年劣化してくる

設備には寿命があり、当たり前の事ですが、太陽光発電設備や蓄電池も経年劣化してきます。寿命の目安としては、太陽光発電設備が20年~30年、蓄電池は10年~15年といわれています。導入時だけでなく、寿命がきたときにも費用が掛かることを覚悟しておかなければいけません。

太陽光発電と蓄電池を併用する際に注意するべきポイント

ここからは、太陽光発電と蓄電池を併用する際に注意するべきポイントを解説していきます。注意すべき点は、「太陽光発電と蓄電池を同時に導入する場合」と「すでに設置してある太陽光発電に蓄電池を後付けする場合」で、内容が違いるため、1つずつみていきましょう。

太陽光発電と蓄電池を同時に導入する場合

太陽光発電設備や蓄電池は、ほとんどの場合それぞれの保証年数が違います。一般的に、太陽光パネルが約25年、蓄電池が約10年で、追加料金を支払えば保証期間を延長できるサービスもあるようです。自分たちのライフスタイルや使用のイメージに合わせて、有償の保証延長を検討してみるとよいでしょう。

すでに設置してある太陽光発電に蓄電池を後付けする場合

すでに設置してある太陽光発電に蓄電池を後付けする場合、注意すべき点が2つあります。

1つ目は、既存の太陽光発電に合った蓄電池を選ぶということです。「蓄電池の容量は充分か?」「互換性はあるか?」など、専門家にしっかりと確認しましょう。

2つ目は、保証対象についてです。既存の太陽光発電設備に違うメーカーの蓄電池を設置した場合、保証対象から外れてしまうこともあるので、注意が必要です。

 

今回は、太陽光発電と蓄電池を併用する利点やリスクについて解説してきました。導入に費用が掛かるというデメリットはありますが、自家消費を効率的に行うことで電気代を節約でき、災害時や停電時に備えることができるという大きな利点がありました。利点とリスクをしっかりと把握したうえで、ご自分のライフスタイルに太陽光発電と蓄電池の併用が合っていると感じた方は、1度販売店に相談に行ってみてはいかがでしょうか?

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