自家消費型の太陽光発電を導入するメリット・デメリットとは?

公開日:2021/12/01  最終更新日:2021/12/24

電気代の節約や非常時の有効性から、注目を集めている太陽光発電。導入を考える方も増えてきましたが、中でも「自家消費型」を検討する方が多いです。今回は、今後太陽光発電を設置しようか考えている方向けに、自家消費型発電とは一体何なのか、またこのタイプを導入する場合のメリットや注意点について、あわせてご紹介します。

自家消費型の太陽光発電とはどのようなもの?

メリット等のご紹介の前に、自家消費型の概要のご説明です。注目をあびている自家消費型太陽光発電。言葉は知っていても、どのような特徴があるのか知らない方もいますよね。太陽光発電によって発電された電気を自分たちで消費するタイプが「自家消費型」です。

別定義として、発電設備が50kW未満であれば一般的に自家消費型とされており、50kW以上のものは全量買取型と、2020年度以降の固定価格買取制度によって定義づけられています。

また、通常ソーラーパネル・パワーコンディショナー・配線・分電盤・接続箱などの機器で作られている太陽光発電ですが、自家消費型の場合、この構成に自動制御システムが加わります。

自家消費型の太陽光発電を導入するメリット

自家消費型太陽光発電について把握した次は、このタイプを選んだ際のメリットについてご紹介しましょう。自家消費型には多くの魅力があるため、それぞれ見ていきましょう。

電気代削減

自家消費型では、自分たちの太陽パネルで蓄積させた電気をそのまま使用できるため、電気代の料金を削減できます。さらに、発電によって余った電気を他者へ売ることも可能なため、無駄にもならず思わぬ収入源にもなります。最近は電気代が値上がり傾向にあるため、削減と収入により家計の負担が軽減できるようです。

非常時の停電による不安が改善される

太陽光発電は、非常時の助けになります。通常の電気であれば、災害などで停電した場合、普及されるまで電気の使用ができません。しかし、太陽光発電は自分たちで電気を生み出すため、非常時でも電気の使用が可能です。

災害時に電気が止まってしまうと、テレビが見られなかったりスマートフォンが充電できなかったり、そもそも部屋を明るく照らせなかったりと、不安ですよね。太陽光発電があれば、その不安から解放されます。

環境に配慮した発電方法

最近は地球温暖化が問題視され始め、二酸化炭素の排出量を抑える動きが活発です。その中で、太陽光発電は二酸化炭素を排出しない発電方法のため、環境に優しいとして注目を集めています。

また、太陽光発電はエネルギー源が太陽のため、発電資源がなくならないいわゆる「再生可能エネルギー」です。太陽光発電を使用すれば、環境を意識した生活にシフトチェンジできます。

税負担軽減(中小企業)

企業を運営するうえで、税などの費用コストはできる限りカットしたい部分ですよね。太陽光発電を導入すれば、税負担を軽減させられます。太陽光発電の法定耐用年数17年の間であれば、減価償却費の名目で経費で落とせるのです。

さらに、自家消費型を選んだ場合のみ、太陽光発電設備の購入価格のうち7%を控除できる「中小企業投資促進税制」が受けられる可能性があります。

固定買取価格制度による影響を受けない

固定買取価格制度は、最近低下の傾向にあります。たとえば、売電価格は2012年住宅用が42円であったのに対し2019年は住宅用は24円、2012年産業用は40円であったのに対し、2019年産業用は14円と、価格が下がっていることがうかがえるでしょう。

しかし、自家消費型太陽光発電は自分たちで発電から使用まで可能なため、この影響を受けません。価格低下に怯えることなく、太陽光発電を使い続けられます。

自家消費型の太陽光発電を導入するデメリット

環境にも優しく、コストカットが叶う自家消費型太陽光発電ですが、一方でデメリットも存在します。1つずつ確認していきましょう。

費用負担が重い

自家消費型を導入する際は、資金の計画をきちんと立てましょう。太陽光発電はそもそも、運用するまでの初期費用が掛かります。また、先述したとおり、自家消費型の太陽光発電では、制御システムが設備されるため、その分の費用がかさむため、注意が必要です。

設置するための場所が必要

太陽光発電は屋根にパネルや機器を設置して発電を行います。そのため、導入の際は設置する場所を確保しなくてはなりません。設備を置く際、適したスペースがないと太陽光発電を導入できない場合があります。太陽光発電の導入を検討する際は、屋根のスペースをあらかじめ確認しておきましょう。

メンテナンスに料金が発生する可能性あり

FIT法の改正により、太陽光発電は4年に1回以上の定期的な点検が必要になります。太陽光発電は屋根に設置されているため、雨や風、雪など天候からの作用を受けやすいです。

しかし、太陽光発電は日常で目に見えない部分のため、故障していたり屋根部分まで破損したりしてもわかり辛いですよね。太陽光発電は法定耐用年数も長期的に設定されているため、安心して使い続けられるよう点検は必ず行いましょう。

 

今回は、自家消費型太陽光発電の概要およびメリット・デメリットについてご紹介しました。自家消費型は、発電から消費まで一貫して行えるため電気代を安くできたり、中小企業であれば税負担が軽減されたりするなどの魅力がある一方、制御システム分の初期費用負担が大きいなどの注意点も存在します。このことから、太陽光発電を導入する際は、メリット・デメリットをそれぞれ見極めてから選定することがおすすめです。

おすすめ関連記事

SEARCH

新着記事

燃料や電気料金の値上げが続くなか、自家発電によって、月々の光熱費を抑えたいという方や災害時に備えたいという方から、蓄電池と太陽光発電は注目を集めています。脱炭素社会の実現に向けて政府も後押し
続きを読む
太陽光発電と一言で言っても、その中身は住宅用太陽光発電と産業用太陽光発電に分かれます。当記事では住宅用太陽光発電システムの特徴と産業用太陽光発電システムの特徴をそれぞれ解説し、住宅用・産業用
続きを読む
便利で節電対策になるといわれている太陽光発電。自宅の屋根の上にソーラーパネルを設置している家庭を見ることもずいぶん増えてきた昨今ですが、災害の多い我が国ではトラブルも頻発しています。今回はそ
続きを読む